「どんな行動を起こすか」先生も変わらなきゃ!

「どんな行動を起こすか」先生も変わらなきゃ!

高専機構本部×近未来KOSEN
高専フォーラム『これからの学校/教員の役割』

これまで学生を対象とした対話型の近未来KOSEN&近未来ハイスクールで、初めて全国の高専の教員を対象とした2日間のワークショップを開催しました(2018年8月21日-22日)。民間企業や行政や地域等のさまざまな職業人の方々からこれからの教育に求めることや期待等について語ってもらい、高専の先生方と対話をしました。「外の世界を知るきっかけを」を主目的とし、外とのつながりを持つことで、先生方の視野が広がり、それぞれの学校に戻ったときに、変容や行動のきっかけとなるような、対話・振り返りの時間を創出しました。

1日目は「これからの学校の役割」、2日目は「これからの教員の役割」のテーマで先生方が主体となり、それぞれの役割を導き出してもらいました。核となるのは「どのような行動を起こすか」というアウトプット、つまり次のステップをどうするのかです。具体的に自校に戻ってから何をするかが明確になっていない場合は、すぐ目に見える形での変革は難しいこともわかりました。

次の仕掛けとして、行動を移した方へのフォローアップとサポートです。職業人の一人は、名刺交換をした方へ、自身の想いやスタンス、これまでの活動を伝え、どのように動いていく予定かを改めて聞いていました。結果として、具体的な次の行動に移すための仕掛けを用意する必要があることがわかりました。個人で行うことや自校での本イベントの実施希望、また、学生向けに本イベントを行いたいという希望を述べる方もいらっしゃいました。最後に「各高専に戻ってからが勝負かと思いますので、この熱を続けていただきたい」という言葉で締めくくられました。

事後アンケート教員コメント抜粋

知識ではなく、学ぶ力、考える力を育てる授業、学校でありたい、そのように変化していかねばならないと感じました。まず、教員がALなどの目的や効果を理解していかないといけないと思いました。

常に学校の目標を共有するよう心掛けたいと思います。学校は生き残るのではなく、地域・社会からその存在が望まれる姿に変わるべきであると感じました。

企業人など異種業界人との議論は大変面白かった。教員の役割は、科目やスキルの教授から、学生の興味関心を引き出し、それに沿った学習の指針を与えるファシリテーター(コンダクター)へ変化していくべきなのかと思う。

学生の学び、自立、協働の大切さが、今更ながら痛感させられ、これからの新しい取り組み、変革へのモチベーションとなった。細かいテクニックも教えてもらってよかったです。参考になりました。

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