
小・中・高で理系好きを増やす高専のカガク ~地域とのコラボでワクワクを広げる~
「高専のカガク」とは、サイエンスやケミカルに限定されず、情報、ものづくり、STEAM教育といった、未来の社会に向かって生きていくため、これからの教育に必要な学びの総称として利用しています。高専では、この「カガク」好きを増やすための取り組みとして公開講座や各種学校への出前授業を実施しています。
本セッションでは、出前授業の簡単なデモや高専と中学校の連携事例を紹介しながら、「高専×地域×理科教育」のコラボレーションによるクリエイティブ・イノベイティブな活動を通じて、カガク好きを増やすコツを探るとともに、高専という教育機関の独自性とその魅力をお伝えします。
セミナー概要
日 時:6/3(土) 10:00~11:40
会 場:東京ファッションタウン(TFTビル)
東京都江東区有明3-4-10
りんかい線 国際展示場前駅(下車徒歩5分)
ゆりかもめ 東京ビッグサイト駅(下車徒歩1分)
対 象:小中学校・高校・高専の教職員、教育委員会、科学館職員、企業の方
参加費:無料
主 催:NEW EDUCATION EXPO実行委員会
お申込み:イベントページ(https://edu-expo.org/index.php)「東京」の「セミナーに申し込む」、
もしくは下記ボタンよりお手続きください。
ファシリテーター

本田 隆行 科学コミュニケーター
神戸大学にて地球惑星科学を専攻(理学修士)。地方公務員事務職(枚方市役所)、科学館勤務(日本科学未来館)を経て、国内でも稀有なプロの科学コミュニケーターとして活動中。「科学とあなたを繋ぐ人」として、科学に関する展示企画や実演の実施・監修、ファシリテーター、各メディアでの科学解説・執筆など、なんでもこなす。著書・監修に『宇宙・天文で働く』(ぺりかん社)、『もしも恐竜とくらしたら』(WAVE出版)、「知れば知るほど好きになる 科学のひみつ」(高橋書店)など多数。www.sc-honda.com

堀川 晃菜 科学コミュニケーター、サイエンスライター(長岡高専出身)
長岡高専 物質工学科 への進学を機に理系の道へ。アグリビジネス企業、 日本科学未来館の科学コミュニケーター、ビジネスメディア編集者を経て独立。執筆、監修、ファシリテーションなど幅広く活動。2021~22年、雑誌Wedgeで『知られざる高専の世界』を連載。単著に『バイオ技術者・研究者になるには』『化学技術者・研究者になるには』(ぺりかん社)、『みんなはどう思う? 感染症 大人も悩む「正解のない問題」に挑戦』(くもん出版)。
プログラム
10:00 | 科学コミュニケーターによる対話 |
10:10 | 実験的な出前授業 |
「電気がとおるプラスチック? ~ノーベル賞の化学~」 津山工業高等専門学校 准教授 廣木一亮 先生 専攻科生 渡邊雄太 さん 専攻科生 野村龍 さん 「AIに触れてみよう」 富山高等専門学校 准教授 石田文彦 先生 専攻科生 木村亮一 さん 「食と発酵の科学」 小山工業高等専門学校 准教授 高屋朋彰 先生 専攻科生 上原凛 さん | |
11:00 | 中学校の先生と高専の先生によるトーク |
「高専と他の学校のコネクションの作り方」 小山市立小山第三中学校 教諭 江田史江 先生 小山工業高等専門学校 教授 柴田美由紀 先生 | |
11:15 | ファシリテーターによる総評・質疑 |
11:35 | まとめ・閉会のご挨拶 |
独立行政法人国立高等専門学校機構 理事長特別補佐 本江哲行 |
出前授業紹介
会場では「国立高専の出前授業一覧(2022年度実績分)」を配布します。
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津山工業高等専門学校「電気がとおるプラスチック? ~ノーベル賞の化学~」
大発見! 電気なんてとおらないと思われていたプラスチックに電気がとおっちゃった! 「電気がとおるプラスチック」は2000年、ノーベル化学賞に輝きました。驚きの電気がとおるプラスチック、ポリピロールを実際につくってみませんか?
導電チェッカー「とおる君」(プレゼントします)と一緒にポリピロールも持ち帰り、家や学校でも実験してみましょう。

富山高等専門学校「AIに触れてみよう」
AIは現代社会のキーテクノロジー、これからの社会を動かすための重要な「道具」です。
この授業では、AIの始まりから現在までの流れを振り返り、AIを支える技術を体験します。
その時々で何ができて何ができなかったか、また、それを克服するためのアイディアを学びます。
そして、最後に、最近登場した人の創造性を支援するAIを体験し、自分だったらAIを使ってどんなことができるかを考えます。

小山工業高等専門学校 「食と発酵の科学」
身近な食品や発酵食品を用いて、学校や自宅ですぐに取り組めるいくつかの科学実験を紹介します。展開するテーマは、生徒が身近に感じやすい「食」に着目し、視覚的・直感的にもイメージしやすい内容を意識しています。
また、各実験に用いる素材はいずれも日常生活で簡便・安価に入手可能であり、1つの実験あたり数分間で展開できる内容で構成されています。生活に密接に関係する「食」を通した科学現象の体験を通して、生徒の理科への興味関心を刺激し、好奇心や探求心を育むことを目的としています。

